パロリン枢機卿「いつくしみを説いた故教皇の遺産を引き継ごう」
教皇フランシスコの葬儀の翌日、4月27日(日)、バチカン前国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿により、「ノヴェンディアーリ」のミサがとり行われた。
ローマ教皇の逝去後、葬儀の日を初日として、9日間の喪の期間、「ノヴェンディアーリ」が始まる。
「ノヴェンディアーリ」の期間、故教皇を追悼し、連日ミサが捧げられる。
「ノヴェンディアーリ」2日目のこの日、教会暦は「神のいつくしみの主日」を記念した。
また、ここ数日、25日から27日にかけて、聖年のカレンダーに従い、「ティーンエイジャーの聖年」がローマで開催されていた。
「ティーンエイジャーの聖年」では、教皇逝去のために、27日に予定されていた福者カルロ・アクティスの列聖式は延期となったが、少年少女たちは予定通りローマに集い、教皇フランシスコの葬儀ミサをはじめ、一連の追悼行事を共にしていた。
27日、バチカンの聖ペトロ広場で捧げられた「ノヴェンディアーリ」2日目のミサには、バチカン市国職員をはじめ、多くの一般の信者たちと一緒に、世界各国の少年少女たちも参列し、心を合わせ教皇フランシスコの冥福を祈った。
ミサを司式したパロリン枢機卿は説教で、教皇フランシスコが在位中常に抱いていた、神のいつくしみを人々に伝えたいという、その熱望を思い起こした。
故教皇が繰り返し説いていたように、いつくしみとは神ご自身の名前であり、わたしたちを再び立ち上がらせ、新たな者にしようと望まれる神の愛に、誰も制限をつけることはできない、と同枢機卿は話した。
そして、わたしたちが今抱いている教皇フランシスコへの哀惜を単なる感傷にせず、故教皇の霊的遺産を受け取り、それを実際に生き、神のいつくしみに心を開きながら、わたしたちもまた互いにいつくしみ深い者となれるように、と参列者らを招いた。